建設業界専門紙の記者として9年間。
毎月60本以上の記事を執筆し、行政や企業のトップに取材を重ねてきました。
文字数にして月2万5000文字。
「正確な情報を、深く、分かりやすく伝える」という自負がありました。
しかし、会社を辞めてフリーランスのWebライターとして動き出した最初の1週間。
仕事のない収入0円の現実を痛感しました。
記者の名刺を捨て、パソコン1台で社会に放り出された自分が直面したのは、想像していた「自由な働き方」ではなく「SEO」という未知の壁と、「9年のキャリアが全く通用しない」という残酷な現実でした。
今回は、新聞記者がフリーランスへ転身して味わった「衝撃の1週間」と、そこで得た気づきについて記録します。
新聞社を辞めた背景|「書くこと」への渇望と限界
自分は建設業界専門紙の記者として、企業・団体・官公庁を取材し、記事を執筆していました。
入社から9年。道路工事や建築現場、まちづくりの最前線を追いかけ、紙面を通じて社会に情報を届ける仕事にやりがいを感じていました。
しかし、紙媒体であるがゆえのジレンマもありました。
取材先からよく相談されたのが、「SNSや自社サイトでの情報発信をどうすればいいか?」という悩みです。
事実を伝えることには慣れていますが、「Webで拡散される発信」や「集客」については素人同然です。
頼ってもらっているのに、応えられない。
その歯がゆさが、自分の中で少しずつ大きくなっていきました。
もっとWebの世界を知りたい。
自分の「書く力」を、もっと広い場所で試してみたい。
そんな思いで、安定した新聞社を退職し、フリーランスへの転身を決意しました。
退職後の準備期間|「武器」を増やして挑んだはずが
退職後、すぐにライター活動を始めたわけではありません。
少しの充電期間を経て、デザインやプログラミング言語(HTMLやCSS)の勉強に、
時間を費やしていました。
Webライターとして活動するなら、Webサイトの仕組みやデザインの知識もあった方が絶対に有利だ。
あわよくば、記事執筆とWeb制作をセットで受注できるかもしれない。
フリーランスとしての武器を増やすための自分なりの戦略でした。
9年の記者経験に加え、Webの知識も身につければ、怖いものはない。
そんな期待を胸に、満を持してクラウドソーシングサイト(クラウドワークス・ランサーズ)への登録ボタンを押しました。
フリーランス1週目の衝撃|「足で稼ぐ」が通用しないWebの常識
取材経験もあるし、文章力なら自信がある。心のどこかで、そう高を括っていた自分がいました。
しかし、蓋を開けてみて愕然としました。
市場が求めていたのは、付け焼き刃のプログラミング知識ではありませんでした。
そこにあったのは、「SEOライティング募集」「KW選定」「構成案作成」など、見たこともない言葉の羅列でした。
新聞記者は「足で稼ぐ」のが仕事です。
現場に行き、人に会い、一次情報を取ってくる。
しかし、Webライターに求められていたのは、検索意図(ユーザーが何を知りたくて検索したか)を読み解き、Googleに評価される構成を作ることでした。
検索されなければ存在しないも同じ。Webの常識を目の当たりにしたように感じました。
これからの挑戦|「記者×SEO」という新しい武器
この衝撃の1週間を経て、腹を括りました。
Webの作法(SEO)を知らなかったことは事実です。
しかし、それを習得できれば、これまでの記者経験を存分に活かせるのではないか。
ネットの情報をつぎはぎしただけの記事ではなく、一次情報を基にした、厚みのある記事を目指して。
実績ゼロからのスタートですが、「書くこと」で誰かの役に立ちたいという情熱は、記者時代から変わりません。
このブログが、これからフリーランスを目指す誰かの参考になり、そしていつか、私の「新しい名刺」になることを信じて、記事を書き続けていきます。

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