建設業の全29業種一覧!仕事の種類を元記者がわかりやすく分類

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建設業と一口に言っても、実は法律(建設業法)によって29種類もの専門分野に細かく分けられているのをご存知でしょうか?

家を建てるにも、建物を根底から支える土台(基礎)をつくる職人、骨組みを組む職人、壁を塗る職人、電気を通す職人と、それぞれ全く違う免許(許可)と技術を持ったプロフェッショナルたちがリレー形式でバトンを繋いでいます

この記事では、9年間建設現場を取材してきた元新聞記者が、全29種類の業種を「一式」「建築」「土木」「設備」の4つにわかりやすく分類して解説します。

それぞれがどんな役割を持っているのか。

ここでサクッと掴んでみてください。

建設業の29業種は大きく4つに分類される

29種類の許可業種は、役割ごとに以下の4グループに分けると考えやすくなります。

  • 一式工事(2種):
    工事全体を監督し、とりまとめる仕事
  • 建築系(13種):
    建物そのものを形作る仕事
  • 土木系(5種):
    道路や橋など、街のインフラをつくる仕事
  • 設備系(9種):
    建物に水や電気などを通す仕事

それぞれ、どんな仕事があるのか見ていきましょう。

①工事全体を監督し、とりまとめる!「一式工事」(2業種)

自社で直接作業を行うのではなく、後述する様々な専門業種の職人たちを束ねて、大規模なプロジェクトを安全かつ計画通りに進める「現場全体のまとめ役」を担う仕事です。

  • 建築一式工事:
    ビルやマンションなど、建物をゼロから完成までトータルでつくり上げる仕事
  • 土木一式工事:
    ダムや橋などの巨大インフラから、住宅地の土地づくり(造成)まで、複数の工事をまとめて管理する総合的な仕事

②建物を形作る!「建築系」の専門工事(13業種)

建物の骨格づくりから、外装・内装の仕上げまで、私たちの過ごす空間を作り上げる仕事です。

  • 大工工事:
    木材を加工して建物の骨組みや、床・壁・階段など室内の木枠をつくる仕事
  • とび・土工・コンクリート工事:足場の組み立てや、土砂の掘削、コンクリートの流し込みなどを行う仕事
  • 左官(さかん)工事:
    コテを使って、セメントと砂を混ぜた材料や土などで、壁や床を平らに塗り上げる仕事
  • 屋根工事:
    瓦や金属などの屋根材を敷き詰めて張り付け、建物の屋根を仕上げる仕事
  • タイル・れんが・ブロック工事:
    建物の壁や床にタイルやレンガ、ブロックを張り付ける仕事
  • 鋼構造物工事:
    鉄骨の加工や組み立てを行い、建物の強固な骨組みをつくる仕事
  • 鉄筋工事:
    コンクリートの中に隠れる建物の骨格となる鉄筋を、網の目のように組む仕事
  • 板金工事:
    金属板を加工して、屋根や外壁、雨どいなどを取り付ける仕事
  • ガラス工事:
    窓ガラスなどの切り出しや加工、窓枠への取り付けを行う仕事
  • 塗装工事:
    塗料を塗って建物を雨風から保護し、美観を整える仕事
  • 防水工事:
    屋上やベランダなどに防水処理を施し、雨漏りを防ぐ仕事
  • 内装仕上工事:
    壁紙(クロス)を張ったり、床材を敷いたりして室内空間を仕上げる仕事
  • 解体工事:
    役割を終えた建物を取り壊し、安全に撤去する仕事

③街の土台・インフラをつくる!「土木系」の専門工事(5業種)

自然を相手に、人々が安全に暮らすための街の基盤を整備する仕事です。

  • 石工事:
    石材の加工や積み上げ、敷き詰めなどを行う仕事
  • 舗装工事:
    道路などにアスファルトやコンクリートを敷き詰めて平らにする仕事
  • しゅんせつ工事:
    港や河川の底にたまった土砂を、船や重機を使って取り除く仕事
  • 造園工事:
    庭園の築造や公園の整備、街路樹の植樹などを行う仕事
  • 水道施設工事:
    上水道や下水道など、大規模な公共の水インフラを整備する仕事

④建物に命を吹き込む!「設備系」の工事(9業種)

建物ができあがった後に、水や電気、空調といった生活に不可欠な機能を備え付ける仕事です。

  • 電気工事:
    照明やコンセント、発電設備など、電気にかかわる設備を取り付ける仕事
  • 管工事:
    給水や排水、ガス、空調設備など、建物内に配管を通す仕事
  • 機械器具設置工事:
    エレベーターや大型プラントなど、複雑な機械を現場で組み立てて設置する仕事
  • 熱絶縁工事:
    冷暖房設備などの配管に保温・保冷材を巻き付け、熱のロスを防ぐ仕事
  • 電気通信工事:
    携帯電話の基地局や、インターネットの通信回線などを整備する仕事
  • さく井(せい)工事:
    機械を使って地下深く穴を掘り、地下水を汲み上げるための井戸をつくる仕事
  • 消防施設工事:
    火災報知器やスプリンクラーなど、火災を防ぐための設備を設置する仕事
  • 清掃施設工事:
    ゴミ処理施設や、し尿処理施設など、廃棄物を処理する施設を建設する仕事
  • 建具工事:
    玄関ドアや窓のサッシ、ふすまなどを開口部に取り付ける仕事
ノリオ
ノリオ

ここでよくある誤解をひとつ!

「一式工事=元請け」「専門工事=下請け」ってイメージありませんか?

実は、29業種すべてにおいて「元請け」にも「下請け」にもなる可能性があります

お客さんから直接仕事を頼まれれば、街の電気屋さん(電気工事)やペンキ屋さん(塗装工事)だって元請け。

業種というのは、あくまで、「どんな種類の工事をしていいか」という免許の違いです。

まとめ:29のバトンリレーで「地図に残る仕事」が完成する

29種類の専門分野、気になる業種はありましたか?

現場は、それぞれが自分の仕事に誇りを持ち、次の業者へと最高の状態でバトンを渡していくチーム戦です。

「もっと詳しく知りたい!」という業種があれば、順次公開していく個別の解説ページをぜひご覧ください。

給料のリアルや、どんな人に向いているのかなど、さらに深掘りして解説していく予定です。

また、「そもそも、現場を仕切る元請けと、実際に作業をする下請けってどういう関係なの?」と、建設業界全体の仕組みをおさらいしたい方は、ぜひ以下の記事も読んでみてください。

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