元新聞記者の「仕事がない」1日の過ごし方|スマホが鳴らない静寂と焦り

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2025年の夏、9年間勤めた新聞社を退職しました。

現在はWebライターとして活動していますが、正直に言うと、まだ継続して抱えている仕事はありません。

会社員時代は、与えられた仕事をこなすだけで1日があっという間に過ぎていきました。

しかし、フリーランスは、自分でスケジュールを決めなければなりません。

今日は何をしてもいいし、何もしなくてもいい。

そんな自由すぎる時間は、開放感よりもむしろ、不安を感じさせるものでした。

今回は、元記者が直面している「仕事がない1日」のリアルな過ごし方と、そこにある焦りについてつづります。

午前:スマホの静寂と家事への逃避

朝7時。

会社員時代からの習慣で、目覚ましが鳴らなくても自然と目が覚めます。

起きて最初にすることは、枕元のスマートフォンを確認することです。

ニュースアプリ、LINE、メール。

記者時代は、朝から取材先への連絡や、上司からの指示でスマホが常に動いていました。

しかし今は、静かな朝です。

社会から取り残されているのではないか。

そんな不安が頭をよぎりますが、それを振り払うように布団を出ます。

午前中の主な活動は、クラウドソーシングサイトのチェックと、ブログの執筆です。

ただ、どうしても身が入らない時は、家事に逃げてしまいます。

洗濯機を回し、部屋に掃除機をかけ、食器を洗う。

生活環境を整えることも大事な仕事だ。

そう自分に言い聞かせますが、心のどこかで「仕事がない現実」から目を背けるために、手軽に達成感を得られる家事に没頭している自分がいるような気がします。

午後:ひたすら「案件探し」と「勉強」の繰り返し

昼食は、昨晩の残り物や冷凍食品で手早く済ませます。

会社員のように、同僚とランチに出かけたり、休憩室で談笑したりすることはありません。

食べ終われば、すぐにパソコンの前へ戻ります。

午後からの時間は、主に2つのことに費やしています。

案件探しと勉強です。

まずは、クラウドソーシングサイトのチェック。

新着案件のタブを開き、自分にできそうな仕事がないか、ひたすらスクロールします。

未経験可のライティング案件、興味のあるジャンルの募集など。

気が付くと時間が経っていることも多々あり、身体的な疲れよりも目の疲れが溜まります。

案件探しに疲れたら、勉強の時間に切り替えます。

Webライティングのノウハウ本を読んだり、SEOについて解説しているYouTube動画を見たり。

時には、自分のブログのデザインを調整することもあります。

今は仕事がないけれど、知識を蓄える期間。

そう割り切って、インプットとアウトプットを繰り返す。

誰に見られているわけでもない自宅の作業部屋で、黙々とキーボードを叩き続けるのが、現在の午後の過ごし方です。

夜:1日の終わりと種まきの実感

夕食を作り、風呂に入り、1日が終わろうとする頃、ふと思います。

今日、自分は何を成し遂げただろうか。

記者時代は、取材をして記事を書けば、それが翌日の紙面に載りました。

働いた証が形として残り、それが給料という対価で返ってくる。

当時は当たり前だと思っていたそのサイクルを懐かしく思います。

ただ今は、成果の種を蒔く時期なのだと割り切るようにしています。

昨日の自分よりは、少しだけ前に進めた。

そう肯定して、明日の活動のために身体を休めることにしています。

終わりに

会社を辞めて「仕事がない」状態になった当初は、電話が鳴らない静寂に不安を感じていました。

しかし、見方を変えれば、誰にも邪魔されず、自分の未来のためだけに時間を使える贅沢な期間でもあります。

自分でスケジュールを決め、学び、種を蒔く。

その地道な繰り返しこそが、フリーランスとしての足腰を鍛えてくれているのかもしれません。

この静かな時間を「焦り」ではなく「準備」として捉え直し、いつか大きな花が咲くことを信じて、明日もパソコンに向かいたいと思います。

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